六代目澤村田之介(紀伊国屋)
人間国宝にも認定されている、六代目菊五郎と梅幸の薫陶を受けた正統派の女方。役の解釈が深く確かで、コクのある芸が魅力の役者である。1932年に五代目澤村田之助の長男として誕生。1941年、歌舞伎座で『伽羅先代萩』の鶴千代、『高時』泰松で四代目澤村由次郎を名乗り初舞台。その後『小袖曽我薊色縫』の寺塚求女役で演劇界賞受賞。1964年に歌舞伎座『矢口渡』のお舟ほかで六代目澤村田之助を襲名。現在では江戸の闇の匂いがする汚れ役、時代物の片はずしの役、老け役などと、永年積み重ねた実力と芸域の広さで引っ張りだこの存在である。
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