70年代日本SF・ファンタジー作家

  • 安部公房

    もう少し長生きしていればノーベル賞も取れたといわれる日本を代表する作家。劇作家、演出家としても活躍していた。筋道の通らないところから出発して、不条理を楽しむ作風。処女作『終わりし道の標べに』以後、『壁』『砂の女』など数多くの作品を書き上げた。とりわけ『砂の女』の評価は高く、これは砂丘の穴の底にある一軒屋に閉じ込められた男と、そこに住む女を描いた長編小説。二十数ヶ国語で翻訳されており、読売文学賞、フランスの最優秀外国文学賞を受賞している名作中の名作。他にも小説では『燃えつきた地図』、戯曲では『友達』など多くの人気作品を残している。

  • 新井素子

    ライトノベル作家の元祖ともいわれる日本の作家。 一人称で、独特な言葉遣いを特徴としており、好き嫌いの分かれる作家であるが、 ファンからは絶大な支持を受けている人物。 後のライトノベル文体に大きな影響を与えたといわれている。 SF小説をメインに扱うが、コメディやサイコホラー小説、エッセイなども出版しておりその活躍は幅広い。 中学時代から星新一などの影響を受けSFに没頭しており、高校2年生にして早々に作家デビュー。 その作品『あたしの中の・・・』は、第一回奇想天外新人賞の佳作に入選した。 以後、執筆活動を続け、『グリーン・レクイエム』と『ネプチューン』では、 SF界の名誉でもある星雲賞を2年連続受賞している。他にも『星へ行く船』シリーズなど、多くの作品が高い人気を誇っている。

  • 井上ひさし

    デビュー以来40年近くに渡って話題作の提供を続け、息の長い活躍をしている日本の作家。 放送作家や劇作家としての顔もあわせもち、 『ひょっこりひょうたん島』などの人気番組を手掛けたことでも知られる。 また、劇作家としても『11ぴきのねこ』『父と暮せば』『ムサシ』など多くの人気舞台作品を手掛けている。 このように作家以外の活動も第一級のものでその活躍は幅広い。 小説の分野でもその人気は高く、軽妙で言語感覚に鋭い文体を特徴としている。 読売文学賞と日本SF大賞を受賞した長編小説の『吉里吉里人』や、 伊能忠敬の愚直な一歩一歩を描く内容でテレビドラマ化もされた歴史大作『四千万歩の男』が代表作。

  • 栗本薫

    約400冊もの作品を残した日本の女性小説家。 SFを主に、ファンタジー、ミステリー、ホラー、評論、エッセイなど様々な幅広いジャンルの小説を書いてきた。 「中島梓」と「栗本薫」の2つのペンネームを使い分けていたことで知られる。 とりわけヒョウの頭の仮面をつけた英雄の長編ファンタジー小説『グイン・サーガ』の人気は高く、 これは100巻を越すロングセラーとなった作品である。 これは世界各国でも翻訳版が出版されるほどの人気で、 漫画化、ゲーム化、アニメ化もなされている。 他にも『魔界水滸伝』、『伊集院大介』シリーズなど多くの作品を残した。 すい臓がんのため56歳で死去。

  • 小松左京

  • 田中光二

    「SF作家第二世代」を代表する日本の小説家。 『幻覚の地平線』でデビューして以後、様々な作品を世に送り出してきた人物。 息をつかせぬ面白さを演出する作家で、スケールの大きなストーリー展開が多い。 初期は、海洋やジャングルを舞台にした冒険SFを、そしてそれ以後は、アクション物、架空戦記物なども扱うようになった。 吉川英治文学新人賞を受賞した『黄金の罠』、角川小説賞を受賞した『血と黄金』などは評価が高い。 他にも近未来を扱ったポリティカル・フィクションの『爆発の臨海』など人気作品は多数存在する。

  • 田中芳樹

    SF小説や冒険小説を得意とする日本の小説家。ライトノベル的作風が人気となっている。 幻影城新人賞小説部門を受賞した『緑の草原に…』で作家デビューして以後、多数のヒット作を生み出した人物。 とりわけスペース・オペラと歴史小説を融合した作品『銀河英雄伝説』シリーズの人気は高く、 これは星雲賞日本長編部門を受賞している。 以後、アニメ化、ゲーム化もされ、現在でも根強い人気を誇る作品。 小説は1500万部突破を記録したベストセラーかつロングセラー作品となっている。

  • 筒井康隆

    日本を代表するSF作家のひとり。小松左京、星新一と並んで「SF御三家」と称されるほどの人物。 劇作家、俳優としても活躍しており、その活躍の幅は広い。SF作品のほか、推理小説なども手がけている。 初期からのナンセンス、ブラックユーモアの作風、70年代からの様々な文体を用いた実験的な作風が基本となる作品が多い。 ジュブナイルSF小説で原作として映画やドラマ、アニメなどにもなっている作品『時をかける少女』、 泉鏡花文学賞を受賞した『虚人たち』、後にテレビドラマ化され話題となった『富豪刑事』、 人の心を読めてしまう精神感応能力者の七瀬を通して家族の裏側を書く『家族八景』などが代表作。 他にも『日本以外全部沈没』『わたしのグランパ』など映画化された作品は多数。

  • 野田昌宏

  • 平井和正

  • 星新一

  • 光瀬龍

  • 夢枕獏

    登山、カメラ、釣り、プロレス格闘技と多彩な趣味を持つ小説家。 その趣味を生かした著作も多く、ヒマラヤ登山を扱った『神々の山嶺』は、その評価も高い作品。 その他にも、プレレスなどの格闘技に関する著作などを多数手がけている。 リアリズム追求のために体当たりな取材も行っており、ひとつひとつの作品は相当の手間をかけて 作られているようである。 日本SF大賞、星雲賞を受賞した『上弦の月を喰べる獅子』はその代表例で、 こだわった作りに対してファンも夢中になっている。 このような単発物のほかに、複数のシリーズを執筆していることでも有名。 「キマイラ・吼」シリーズ、サイコダイバー・シリーズ、「大帝の剣」シリーズなど 様々なシリーズを扱っているが、完結した作品は少なく、また完結するかも分からない状況にある。 『陰陽師』『大帝の剣』などは映画化もされた人気作品となっている。

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