リノ・ヴァンチュラ(Lino Ventura)

『冒険者たち』『シシリアン』などで知られるフィルム・ノワールを中心にフランス映画界で活躍したイタリアの性格俳優。1919年イタリア・パルマ出身。54年にジャン・ギャバン主演のジャック・ベッケル監督によるフィルム・ノワールの名作『現金に手を出すな』で映画デビュー。57年にはマイルス・デイビスのジャズをバックに失敗してしまう完全犯罪を描いたルイ・マル監督のデビュー作『死刑台のエレベーター』で警部を演じ注目された。さらに58年には夭折した天才画家モディリアーニの生涯を描いたジェラール・フィリップ主演の名作『モンパルナスの灯』でモディリアーニの才能を評価しながらも作品を購入しない冷酷な画商モレルを演じ、評価を高めた。60年には暗黒街の男の友情を描いたジャン=ポール・ベルモンド共演の『墓場なき野郎ども』で主役を演じ、脚光を浴びた。67年にはアラン・ドロン、ジョアンナ・シムカスと共演した海底の宝探しの冒険へと赴く3人を描いた日本でも大ヒットしたロベール・アンリコ監督の名作『冒険者たち』で人気を確立した。69年には第2次大戦下のレジスタンスを描いたジャン=ピエール・メルヴィル監督の傑作『影の軍隊』に主演、さらにドロン、ギャバンと組んだシシリア・マフィアの強盗団を描いた『シシリアン』も大ヒットとなり、フランス映画に欠かせない性格俳優としての地位を確立した。その後も禁酒法時代のカリブ海を舞台としたブリジット・バルドー共演のアンリコ監督と再び組んだラブコメ『ラムの大通り』(71年)、マフィアのボスを演じた、マフィアに裏切られた元マフィアの幹部がマフィアを告発しようとするチャールズ・ブロンソン主演の『バラキ』(72年)、フランソワーズ・ファビアン共演のクロード・ルルーシュ監督による心にしみるラブ・ストーリー『男と女の詩』(73年)などで渋い男を演じ、高い存在感を放っていた。

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リノ・ヴァンチュラ

| 生年 = 1919

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